朝の忙しい時間や料理中に、ジャムやピクルスなど、瓶の蓋が固くて開けづらいときってありませんか?
そんな時のために簡単で効果的な蓋の開け方と、家にあるアイテムを使った便利な方法をご紹介します。
今回ご紹介する方法を覚えておけば、もう開けづらい瓶の蓋にイライラすることが格段に減って、困ることがずっと少なくなりますよ。
なぜ瓶の蓋は開けにくいのか?
なぜ瓶の蓋が固く、なかなか開けられないのか?
それにはいくつかの理由があります。スムーズに開けるためには、その原因を知ることが大切になってきます。
ここでは、瓶の蓋が固く、開きにくい主な理由を3つご紹介しますね。
冷えることで固まる瓶の蓋
冷蔵庫の中で保存することで冷えてしまう瓶は、蓋が低温で収縮してしまい、ガッチリと閉じてしまうことがあります。
室温で置いておくと、少しずつ開きやすくなることもありますが、急いでいるときは蓋を温める方法がおすすめです。
※後ほど、具体的な開け方を詳しく解説しますね。
気圧差が生む瓶の密封効果
新品の瓶は中が低気圧で密封されています。
開封後に冷蔵庫で保存すると、中の気圧がさらに下がってしまい、それによって外からの気圧が蓋をきつく押さえつけてしまうんです。
これは、飛行機の中や山の上でよく見られる、袋が膨らむ現象と同じ現象です。
粘り気のある食材による蓋の固着
ハチミツやメープルシロップ、ジャムなど粘度が高い食材が瓶の縁に残ると、蓋がきつく閉じてしまい、開けづらくなることがよくありますね。
少し面倒かもしれませんが、使った後に瓶の口を丁寧に拭いておくと、次に使用する時にスムーズに蓋を開けられるようになりますよ。
固い瓶の蓋を開けるコツ
瓶の蓋が開かない原因を把握したら、それに適した対処法を試してみましょう。
蓋が固くてなかなか開かないときは、以下の手順で開けてみてください。
全身を使った開け方
道具を使えない状況でも、身体全体の力を活用して開けましょう。
ポイントは、手首だけではなく、腕全体を使ってしっかりと力を加えること。
上記のポイントを意識しながら、瓶を持つ手とは反対の手で蓋をがっちり掴み、腕を前に伸ばしてしっかりと握りしめます。
このやり方で腕全体の力を使うため、腕力に自信がない方でも効果的に力を伝えることができますよ。
熱を利用した開け方
全身を使った方法でも開けられない場合、熱を利用した開け方もありますよ。
蓋の素材によっては利用できない開け方もありますので、ご注意くださいね。
温かいお湯を使う
プラスチックやアルミ製の蓋に有効な方法です。
適温のお湯に蓋部分だけを数分ほど浸すことで、蓋が少しだけ膨張し、格段に開けやすくなります。
ただし、蓋をお湯に長くつけてしまうと、中の内容物が漏れ出す可能性があるので注意が必要です。
お湯から蓋を取り出したら、しっかりと水分を拭き取ってくださいね。
ヘアドライヤーを活用する
お湯を使うことができない素材の場合、ヘアドライヤーで蓋を温める方法もあります。
蓋をほんの短時間だけ温めた後、試しに開けてみてください。特に金属の蓋は熱伝導性が高く、すぐに膨張するため、開けやすくなりますよ。
ただし、蓋を過熱しすぎないように注意してくださいね。もし、蓋が熱すぎる場合は保護手袋を着用することをお勧めします。
滑り止めを使った蓋の開け方
蓋が滑ってなかなか開かない時、摩擦力を高めることがポイント。
タオルやゴム手袋、輪ゴムを使って、蓋の握りやすさを向上させてみましょう。タオルを蓋にしっかり巻いてから開けてみるのも良い方法です。
グリップ力が増してスムーズに開くかもしれません。
力の加え方を変えてみる
通常、蓋を強く押して開けようとすることが多いですが、瓶の本体をしっかり持って力を加えるという方法も有効です。
瓶の本体は蓋よりも大きく、握りやすいので、効果的に力を入れることができます。この方法で、よりスムーズに蓋を開けることができるかもしれません。
瓶専用のオープナーを使う
蓋がなかなか開かないときは、専用のオープナーの使用を考えてみませんか?
シリコン製や電動式など、様々な種類の瓶オープナーが出回っており、調理器具の専門店以外に多くの雑貨店で手頃な価格で手に入りますよ。
特に 100円ショップで手に入るキャップオープナーは、低価格ながらも手軽さと便利さを兼ね備えているので特におすすめです。
蓋が開かないときの最後の手段
どうしても蓋が開かない場合は、細い針やピンなどの尖った道具を使って蓋に小さな穴を開けてみるのも一つの方法です。
穴を開けた後、ハンマーで蓋の端を軽く叩くことで、瓶内の圧力が均等になり、蓋が開きやすくなることがあります。
ただし、この方法は蓋に穴を開けるため、内容物は他の容器へ移し替えて保存する必要があります。注意して取り扱ってくださいね。
蓋が固くなるのを防ぐ予防策
蓋が開かなくなるのを防ぐためには、瓶を長い間放置しないで、定期的に蓋の動きを確認することが効果的です。
特に、ジャムや蜂蜜、メープルシロップなどの粘性が高く、冷えると固まりやすい食品を使った後は、瓶の口元をきれいに拭き取ることが大切です。
また、手間は多少かかってしまいますが、開け閉めがしやすい別の容器へ、中身ごと移し替えるのも良い予防策となりますよ。
固い瓶の蓋を開け方と蓋が開かなくなるのを防ぐ方法まとめ
瓶の蓋が固くて開かないという一般的なトラブルは、今回の記事で紹介した簡単な方法や便利な道具を使えば、ほとんどの場合は解決することが可能です。
固い瓶の蓋を開けるには、
- 身体全体の力を使う
- お湯やドライヤーの熱を利用する
- 専用の瓶オープナーを使う
- なにをやっても開かない時は蓋に穴を開けて瓶の気圧を調整する
上記の方法をお試しください。
また、瓶の蓋が固くなって開かなくなるのを防ぐには、
- 定期的に蓋の動きを確認する
- 粘性の高い食材を使った後は瓶の口をきちんと拭く
- 開け閉めがしやすい容器に中身を移し替える
身近にあるものを利用し、様々な開け方を試してくださいね。