鶏肉の基本的な茹で時間は、次のようになります。
- 鶏もも肉と鶏むね肉はおおよそ5分から6分
- 手羽元は最低でも10分以上が必要
茹で上がった後の汁には、鶏のだしがたっぷり含まれているので、スープやうどん、炊き込みご飯といった、ほかの料理にも使用できますよ。
鶏肉だけでなく、ゆで汁も有効に活用して、無駄なく美味しさを引き出しましょう!
今回の記事では、鶏肉の部位ごとに詳しい茹で時間を説明していきます。
自宅でサラダチキンを頻繁に作っている方々にとって、鶏肉の茹で時間が気になることもあるでしょう。
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鶏肉の適切な茹で時間は?
鶏肉の基本的な茹で時間は、5分程度です。
鶏肉は牛肉とは異なり、生の部分を食べると食中毒のリスクがあります。特に、カンピロバクター菌は65度で死滅するため、食中毒を防ぐには鶏肉の内部温度を最低でも65度まで加熱することが必要。
加熱した鶏肉に、きちんと火が十分に通っているかを確認する方法としては、肉を切って内部の色をチェックするのが一般的です。
それが難しい場合、見た目の変化、お肉の弾力、そして竹串を刺した時の温度を利用することができます。
- 肉の色が白っぽく変わっている
- 生肉に比べて弾力があり、しっかりしている
- 肉に竹串を刺して5秒待ち、抜いたときに串が温かくなっている
これらの条件を満たしている場合、鶏肉は適切に加熱されていると言えます。
鶏もも肉を茹でるのに必要な時間
次に、鶏肉の部位別の適切な茹で時間について、ご説明します。
特に鶏もも肉の茹で時間は、5分から6分ほどの加熱が一般的。しかし、肉を一枚もので茹でる場合には注意が必要です。
肉の厚みが均等でないと、厚みのある部分が十分に熱を通さないことがあり、茹で時間が長引いてしまう可能性があります。
効率的に加熱するためには、鶏肉を茹でる前に厚みのある部分に切り込みを入れておくと良いでしょう。
鶏むね肉を茹でるのに必要な時間
むね肉の基本的な茹で時間はもも肉と同様に5~6分ですが、鶏ハムのような低温長時間調理――例えば鶏ハムを作る場合、方法が少し変わってきます。
パサパサしやすいむね肉をジューシーに仕上げるには、60~65度のお湯で約1時間程度の加熱が必要。
低温調理では肉の中心部が温まるまで時間がかかるだけでなく、肉の断面が薄ピンク色で残るため、きちんと加熱されているのか、わかりにくい場合があります。
そのような場合、肉の生っぽい断面を指で押して確かめてみてください。
出てくる肉汁が透明ならば、加熱が完了している証拠です。もし色がついていたら、まだ生肉なので、さらに加熱が続ける必要があります。
鶏手羽元を茹でるのに必要な時間
手羽元を茹でるには、最低でも10分以上の加熱が必要です。
煮込み料理を作るなら、20分ほどの加熱をお勧めします。
その理由は、骨の近くの部分までしっかりと火を通す必要があるほかに、その過程で鶏のだしが抽出されて、ゆで汁がより美味しくなるからです。
鶏肉のゆで汁を使った料理レシピ
鶏肉を茹でた後のゆで汁は、どのように活用していますか?
このゆで汁には鶏のうまみがぎゅっと詰まっていて、ただ捨ててしまうのはもったいないですよね。
風味豊かなゆで汁を、ほかの料理にアレンジして使ってみるのはいかがでしょうか?
定番の鶏だしスープ
鶏だしのスープは手軽に作れるので、特におすすめの料理です。
醤油やお酒をほんの少し加えて味を調えたら、好きな具材を入れるだけで、簡単に追加の一品ができあがりますよ。
中華風のかきたまスープや春雨スープなど、ゆで汁の風味が生きる料理がピッタリ!
鶏のだしで作るうどん
鶏だしは麺類のスープに使うのもおすすめです。
塩や醤油で味付けをして、具材に茹でた鶏肉を加えれば、手軽に美味しい鶏うどんが完成します。
鶏だしの炊き込みご飯
ご飯を炊く時、鶏のゆで汁と一緒にゴボウやニンジンなどの根菜やきのこ類を加えると、風味豊かな炊き込みご飯が作れますよ。
鶏のゆで汁を利用すると、通常の炊き込みご飯とは一味異なる美味しさを楽しめます。
鶏肉をどのくらい加熱すればいい?正しい茹で時間とゆで汁の活用法まとめ
それでは、今回の記事で紹介したポイントを振り返りましょう。
鶏肉の茹で時間の目安
- もも肉や胸肉の場合、おおよそ5分から6分が適切です。
- 肉の厚みが不均一の場合は、平らにしてから茹でると火が均等に通ります。
- 低温での調理法は、60~65度で1時間ほど加熱すると良いでしょう。
- 手羽元を10分以上加熱すると骨の近くまで火が通り、煮汁の風味が良くなる
鶏肉のゆで汁を活用したレシピ
- スープ:醤油や酒を加え、卵や春雨を入れて中華風にアレンジします。
- 鶏だしうどん:お好みの調味料を加えて、茹でた鶏肉をトッピング。
- 炊き込みご飯:根菜やきのこと共に、鶏肉のゆで汁で炊きます。
今回、鶏肉の加熱時間と残ったゆで汁の活用方法について、ご説明しました。
ゆで汁も美味しく活用して、無駄なく料理を楽しみましょう!