ゆで卵を作ったのに、殻がうまくむけなくてボロボロになった経験はありませんか？
特に半熟卵は失敗しやすく、せっかくの卵が見た目も悪くなってしまうことも。
この記事では、きれいにむけるゆで卵の作り方や、むきやすくするコツ、さらには便利なアレンジレシピまで徹底的に紹介します。これを読めば、もう失敗知らず！
ゆで卵がきれいにむける方法
簡単にむくための基本的なコツ
それではさっそく、簡単にゆで卵の殻をむくためのコツを紹介していきますね。
購入してから数日後の卵を使う
新鮮すぎる卵は白身が殻に密着しやすいため、購入した後３～５日ほど経った卵のほうが茹でたときにむきやすくなります。
また、卵の保管する方法もポイント。
冷蔵庫のドアポケットではなく、温度変化の少ない冷蔵庫の奥に置くと、殻がむきやすくなる場合があります。
ゆでる前に卵の底に小さな穴を開ける
専用のピンや画鋲で穴を開けると、内部の圧力が均一になり殻がむきやすくなります。
この方法は特に半熟卵を作る場合に有効で、ゆでている最中に卵が割れるリスクを減らすことができます。
また、前もって穴を開けることで水の浸透が促進されて、薄皮が剥がれやすくなるというメリットもあります。
ゆでた後はしっかり冷やす
ゆでた後の卵を冷水や氷水につけると、急激な温度変化が起こって殻が収縮して、白身と分離しやすくなります
冷却時間は最低でも５分、理想的には10分ほどが推奨。
冷水だけでなく、流水を当てながら冷やすと、さらにむきやすくなりますよ。
ゆでる際に塩や酢を加える
卵の表面を少し固めて、むきやすくする効果も。
沸騰したお湯に塩を加えると白身が凝固しやすくなり、万が一ひび割れた場合でも白身が流出しにくくなります。
さらに酢を加えると、殻のカルシウムがわずかに溶けて柔らかくなって、むきやすくなる効果が期待できますよ。
軽くヒビを入れてから冷水につける
ヒビから水が入り、膜がはがれやすくなります。
この方法で、ゆでた後に卵を軽く転がして細かいヒビを入れ、そこから水を浸透させると効果的です。
特に、流水にさらしながら殻をむくことで、よりスムーズにむくことができます。
半熟卵と完全にゆでた卵の違い
ゆで卵には、大きく分けて２種類の仕上がりがあります。
一つは、黄身がトロッとした半熟卵。
もう一つは、黄身がしっかりと固まった完全にゆでた卵です。
半熟卵は口の中でとろけるような食感が特徴で、ラーメンやサラダに添えることで料理の味を一層引き立てます。
一方、完全にゆでた卵は歯ごたえがあり、食べ応えがあるため、お弁当やサンドイッチの具材、またタルタルソースやポテトサラダなどの料理に最適です。
どちらも調理時間や冷却の方法によって仕上がりが変わるため、好みに応じて加減することが大切です。
以下に半熟卵と完全にゆでた卵の違いをまとめてみました。
半熟卵の特徴
- 黄身がとろっとしていて、箸で割ると流れ出すほどの柔らかさがある
- 白身はしっかり固まっており、形が崩れにくい
- 口当たりがなめらかで、とろみのある黄身が料理に絡みやすい
- ラーメンやサラダにぴったりで、スープに溶かして味わうのもおすすめ
- そのまま食べても美味しく、塩や醤油、マヨネーズとも相性抜群
- 加熱時間が短い（目安は6～7分）で、時短調理にも最適
- 冷水でしっかり冷やすことで、よりとろっとした食感が際立つ
完全にゆでた卵の特徴
- 黄身までしっかり固まっていて、表面は滑らかだが、中心部は少しホクホクした食感になる
- 白身も弾力があり、しっかりとした歯ごたえがあるため、噛み応えが楽しめる
- 食べ応えがあり、お弁当やタルタルソース、ポテトサラダなどに最適で、味のアクセントになる
- タンパク質が豊富で、ダイエットや筋トレ中の栄養補給にも向いている
- 切ったときに崩れにくく、サンドイッチやおにぎりの具材としても使いやすい
- 加熱時間が長め（目安は10～12分）で、しっかり火を通すことで保存性も高まる
- 長時間ゆで過ぎると、黄身の周りが灰色っぽく変色することがあるため、適切な時間で火を止めることが重要
ゆで卵の仕上がりは、料理によって使い分けるのがベスト。
半熟はラーメンやサラダに、固ゆではお弁当やタルタルソースなど。
半熟卵はスープやソースと絡みやすく、料理の味を引き立てるのに対し、固ゆで卵は崩れにくいため、具材として食べやすいです。
また、味付け卵にする場合は、半熟の方が黄身の中心まで味が染み込みやすく、美味しく仕上がりますよ。
むきにくい原因とその対策
ゆで卵がむきにくい理由はさまざま。
ここでは、その理由について詳しく解説していきます。
卵が新しすぎる
できれば、１週間ほど冷蔵庫で寝かせた卵を使いましょう。
その理由は、卵は時間が経つにつれて内部のpH値が変化し、殻がむきやすくなるから。
新鮮な卵は白身がアルカリ性を帯びており、殻に密着しやすいです。
そのため、購入したばかりの卵よりも少し時間が経った卵を使うことで、殻と白身の間に空間ができて、殻が剥きやすくなりますよ。
加熱後の冷却が不十分
卵がゆで上がった後は、氷水でしっかり冷やましょう。
ゆで卵の冷却が甘いと薄皮が白身にくっつきやすく、きれいにむくことができません。
氷水で急冷すると、殻が収縮して薄皮が剥がれやすくなりますよ。
また、冷却時間を長めに取ることで、殻がさらに剥きやすくなるため、最低でも10分間は冷水につけるのが理想的。
殻にヒビが入っていない
軽くヒビを入れて冷水につけると、内側に水が入り薄皮が浮きやすくなります。
ゆで卵を一度軽く転がし、殻に細かいヒビを入れることで、冷水が入り込みやすくなり、薄皮が自然と剥がれやすくなるので、一度お試しくださいね。
茹でる際に水ではなくお湯から入れる
冷水から茹でると、急激な温度変化が少なく殻がむきやすいです。
沸騰したお湯に入れると白身が急激に固まり、殻と白身が密着しやすくなります。それを防ぐためにも、水からゆっくり加熱するようにしましょう。
茹でる際に重曹を少し加える
アルカリ性が卵の薄皮と白身の間に空気を作り、剥がれやすくする。重曹を加えることで、白身のpHが高まり、薄皮が剥がれやすくなる効果がある。また、塩を加えることで白身の凝固が促進され、万が一殻が割れても白身が流れ出にくくなる。
茹でる時間が長すぎる
15分以上加熱すると、白身が固くなりすぎて、むきにくくなる。加熱時間が長すぎると、白身のタンパク質が強く凝固し、薄皮と密着するため、12分以内の加熱が理想的。
殻をつるんとむくための技
氷水を使った冷却法
ゆでた後、すぐに氷水に５分ほど浸けることで、殻がむきやすくなります。
冷水で急激に冷やすことで卵の内部と殻の間に微細な隙間が生じ、それが剥がれやすさにつながります。
また、氷水に入れることで白身が引き締まり、殻にくっつきにくくなるため、スムーズにむくことができます。
さらに、氷水に浸ける時間を10分ほど延ばすとより殻がむきやすくなるため、ぜひ試してみてくださいね。
スプーンや菜箸を使ったむき方
スプーンを殻の隙間に差し込んで滑らせると、きれいにむけます。
まず、卵の底部分（空気の入る気室がある側）を軽く割り、そこからスプーンの縁を滑り込ませると、殻と白身の間に空間ができ、スムーズにむけます。
さらに、スプーンをゆっくり回転させるように滑らせると、無理な力をかけずに剥がれやすくなります。
また、スプーンのサイズは卵のカーブに合うものを選ぶようにすると、より効率的に殻をむくことができます。
こちらの方法は、手を汚さずに、スムーズに殻をむくことができるので、ぜひ試してみてくださいね。
ゆで卵の作り方
最強の水からのゆで方
- 卵を冷蔵庫から出す
・冷たいままの卵を使うことで、殻がむきやすくなる。 - 鍋に水を入れる
・卵がしっかり浸るくらいの水を用意する。
・塩（小さじ1）やお酢（大さじ１）を加えると殻が割れにくく、むきやすくなる。 - 水から卵を入れる
・卵を優しく鍋に入れ、強火で加熱。
・沸騰するまでそのまま加熱する。 - 好みの固さで茹で時間を調整
半熟（とろとろ）：沸騰後６～７
しっとり半熟：沸騰後８～９分
固ゆで：沸騰後10～12分 - すぐに冷水に取る
・ゆで上がったらすぐに氷水や流水で冷やす。
・これにより、殻が縮んで剥きやすくなる。 - 殻をむくコツ
・軽く机やまな板に転がしてヒビを入れる。
・水の中で殻を剥くと、薄皮がはがれやすい。
・卵の底（丸い方）に小さなヒビを入れておくと剥きやすくなる。
この方法で作ると、つるんと剥けて美しいゆで卵が完成！
お湯の温度と時間の目安
半熟、普通、固ゆでのゆで卵を作りたいとき、ゆで時間とお湯の温度は以下の表を参考にしてみてください。
| ゆで加減 | お湯の温度 | ゆで時間 |
| 半熟 | ８０℃～９０℃ | ６～７分 |
| 普通 | １００℃ | ８～１０分 |
| 固ゆで | １００℃ | １１～１２分 |
こちらの温度やゆで時間を目安にすると、自分好みの固さを見つけられますよ！
理想的な加熱時間とその効果
ゆでたまごを作る際、加熱時間によって食感や仕上がりが大きく変わります。
理想的な茹で時間を知っておくと、自分好みのゆでたまごを作ることができますよ。
半熟派におすすめの茹で時間
６～７分：
白身はしっかり固まりつつ、黄身はトロッとした状態に仕上がります。
ラーメンのトッピングやサラダにぴったり。
８～９分：
黄身の中心がほんのり半熟で、少しねっとりとした食感に。
食べ応えがありながらも、パサつきにくいのが特徴。
しっかり固ゆで派におすすめの茹で時間
10〜12分：
黄身まで完全に火が通り、しっかり固まったゆでたまごに。
お弁当やポテトサラダ、卵サンドに最適。
茹で時間のポイント
- 水から茹でると均一に火が通りやすい
- 沸騰後の時間を測ることで、安定した仕上がりに
- 冷水にしっかり浸けることで、殻がむきやすくなる
好みに応じて加熱時間を調整し、さまざまな用途に合ったゆで卵を楽しみましょう。
ぴったり。黄身が程よく固まるため、サンドイッチに入れても流れ出しにくく、食べやすい。
ゆで卵の殻を簡単にむくコツまとめ
ゆで卵の殻を簡単にむくためには、ゆで方や冷却方法、保存方法が重要です。
特に、冷却の仕方ひとつで殻のむきやすさが劇的に変わることがあるため、適切な方法を実践することがポイントになります。また、茹でる前の下準備として卵の底に小さな穴を開けることや、酢や塩を加えて茹でることも有効です。
さらに、卵の鮮度や保存方法も殻の剥きやすさに影響を与えます。
新鮮すぎる卵は薄皮が白身に密着しやすく、殻がむきにくくなるため、購入後１週間ほど経った卵を使うと良いでしょう。保存の際は、温度変化の少ない冷蔵庫の奥に置くことで卵の質を保ち、むきやすさを維持することができます。
基本のコツを押さえるだけで、毎回きれいなゆで卵が作れるようになります。ぜひ試してみてくださいね！
