ケーキを作る時、レシピ内によく出てくる「さっくり混ぜる」や「切るように混ぜる」というフレーズ。
これって具体的にどういう方法なのでしょうか。
生地を「切る」というのは、「の」の字を描くように混ぜる方法。
スポンジケーキの仕上がりは、生地の混ぜ方が鍵を握っています。
今回の記事では、この大切なテクニックを詳しく解説していきますので、手作りケーキにチャレンジされる方は参考にしてみてくださいね!
■ポンジケーキの生地を「切り混ぜ」とは、どのような混ぜ方?
小麦粉をふるった後のスポンジケーキの生地を混ぜる時は、「練らない」「切るように」「さっくりと」が鉄則です。
自宅でケーキを作るのが初めての方からすると、レシピの中でよく記載されている、この混ぜ型は、少し難しく感じられるかもしれません。
生地を混ぜるコツは、ひらがなの「の」の形を描くようにすることです。
以下、この方法を分かりやすく解説していきます。
ゴムベラを斜めに差し込む
小麦粉を生地に加える際の「さっくり混ぜる」方法ですが、まず小麦粉をふるいにかけて2~3回に分けて投入します。
次に、ボウルの中心にゴムベラを差し込みますが、ゴムベラはボウルに対してしっかりと斜めに入れるのがポイント。
ボウルの底をなぞるように一周する
ゴムベラを立てて、ボウルの底を一周するようになぞります。
ボウルをゆっくりと回しながら、ゴムベラを少し持ち上げて、材料を折り返すように混ぜ合わせましょう。
粉が飛び散らないように気をつけてくださいね。
ボウルを利き手で引き寄せつつ回すと、スムーズに作業を進めることができますよ。
同じ手順で繰り返す
- ボウルの底から上へ生地を持ち上げるように混ぜる
- ボウルを少し回転させ、再びゴムベラを入れて同様に混ぜ続ける
この作業を繰り繰り返して、ボウル全体をほぼ一周したら、ボウルの端に残った小麦粉をゴムベラでこそぎ取ります。
生地が均一になるまでしっかり混ぜてくださいね。小麦粉は底に沈みやすいため、底からしっかりとすくい上げることがポイントです。
とはいえ、混ぜすぎると問題が生じることがあるため、おおよそ15回程度を目安にすると良いでしょう。
生地が均等に混ざっていないと、オーブンで焼いている最中のスポンジケーキがきちんと膨らまない可能性がありますので、ケーキ作りに慣れていないうちは、少し多めに混ぜることをおすすめします。
文字だけではうまく伝わらないと思いますので、詳しくは以下の動画をご覧ください。
ケーキ作りに慣れてくると、生地を混ぜ合わせる作業はすぐに終わりますよ。
余談ですが、ゴムベラは継ぎ目のないタイプが扱いやすいので、お試しくださいね。
スポンジケーキがうまく膨らまない原因と解決法
スポンジケーキがうまく膨らまない時、多くは生地の混ぜ方が原因ですが、それ以外にもいくつかの理由があります。
正しいケーキ作りを身につけることで、失敗する可能性を下げることは可能です。
生地作りに慣れてくると、家でケーキを作る時間が楽しくなりますよ!
原因① 砂糖の分量は正しく量る
よくある間違いとして、レシピに記載されている砂糖の分量を自分好みに調整することが挙げられます。
甘いものが苦手な方は砂糖を控えめにしたくなるものですが、砂糖を減らすことで生地がうまく膨らまない場合も……
スポンジケーキを作るにあたり、砂糖はただ甘みを加えるだけでなく、生地がしっかりと膨らませるために大切な役割を果たします。
レシピに記載されている通りに、砂糖は正しく量ってくださいね。
また、砂糖は泡立ちを安定させる効果もありますので、多く入れるのも避けましょう。
原因② 混ぜ過ぎに気をつける
ケーキの生地を均等に混ぜ合わせることは大切ですが、混ぜすぎてしまうと生地が十分に膨らまないことがあります。
正確に混ぜているつもりでも、混ぜすぎると生地の中の空気泡が壊れてしまいます。
混ぜ具合を確認するには、ゴムベラで生地をすくってボウルに戻してみましょう。
生地がサラリと流れ落ちるようであれば混ぜすぎで、どっしりと落ちる場合はまだ十分に混ざっていないというサインです。
原因③ 卵の温度を正しく管理する
生地を混ぜる時は、卵の泡立て方がとても重要です。間違った泡立て方をしてしまうと、スポンジ生地がうまく膨らみません。
卵白は冷たい状態でも大丈夫ですが、卵黄は常温のものを使用しましょう。卵白は、常温でも問題ありません。
卵の温度が低すぎると、生地がきちんと膨らまないことがあります。
スポンジケーキを作る際、常温の卵を使われることが多いため、冷蔵庫から取り出したばかりの卵を半日から一晩ほど室温で置いておくと、より成功率は上がりますよ。
ケーキ生地の切り混ぜとは?膨らまない原因と解決策まとめ
スポンジケーキをきれいに焼くポイントは、卵をしっかりと泡立てて、生地を切るように混ぜることにあります。
卵の泡立てと粉の混ぜ合わせが適切にできれば、あとはオーブンにおまかせ。
特に、生地を混ぜすぎないように注意し、ひらがなの「の」を書くような形でゆっくりと生地を混ぜることが大切です。
スポンジケーキを上手に焼くためのコツを、以下にまとめました。
- 砂糖はレシピ通りに量る
- 混ぜすぎに注意する
- 卵は常温に戻しておく
砂糖は生地を焼いている時の膨らみやすさと、メレンゲの泡立ちにも影響するため、量が多くても少なすぎても良くありません。
レシピ通りに分量を量りましょう。
生地を混ぜる時は、混ぜすぎに注意してください。
ゴムベラで大きく「の」の字を描くように底からすくい上げて、切るように混ぜることを意識するのがポイント。
また、卵は室温に戻して使いましょう。冷たい卵はうまく泡立ちません。
今回ご紹介したポイントを守ることで、ふんわりとした美味しいスポンジケーキが焼けるはずです。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね!